| 真っ白い洋館が威風堂々と聳え立つ。次々と高級車が止まり続々と客が押し寄せる。
上海の繁華街のひとつ徐匯区にあるこのレストランは「上海老站」。
オーナーは上海人で、上海をこよなく愛する気持ちまでも伝わってくる、歴史と文化を感じる品格のあるお店。
建物は1921年に建てられた修道院を改装したものだが、昔、礼拝堂だったことを感じさせる
天井が高く広い高貴に満ちた部屋や、VIP室など高級感とともに上海の歴史を感じる。
廊下は長く、壁には昔の上海の写真が飾られ、お店の入口には古い電話機やミシンなどが展示されている。
このお店の一番の特徴は、店名の由来にもなっている庭にある二両の列車。
「上海老站」は日本語で「上海の古い駅」という意味だが、この二両の列車はだたの列車ではない。
なんと、あの西太后と宋慶齢が使用していた専用列車なのだ。
この列車内でも食事ができ、レトロ上海を感じ、旅をしている気分で優雅な時間が流れる。
もっとも、この列車内だけでなくお店自体が毎日満席なので、早めの予約が必要だ。
上海には数え切れないほどのレストランがある中で、連日連夜お客さんで賑わうには理由がある。
もちろんこの建物や列車の魅力は先に述べた通りだが、そのほかの理由としては二つ。ひとつは社員教育、二つ目に料理だ。
私を迎えてくれたのは、副マネージャーの朱静さんだが、27歳とは思えない仕事ぶり。
長身でハンサムの彼は、広い店内を颯爽と歩き、サービスに目を光らせる。
朱さんは旅行専門学校で管理を専門として勉強し、ホテルで料理サービスの経験の後、2001年にこの店にやってきた。
毎日忙しい彼だが、「すばらしいレストランで働けることは嬉しい。
何よりもお客様とのコミュニケーションが一番の楽しみ」と笑顔で話す。
キッチン以外に約80名の従業員をかかえ、彼が毎月数回、従業員教育をしているという。
たしかに、お茶をコップに注ぐ時もお茶がテーブルにこぼれないように、必ずきゅうすの下をお皿で受けることも徹底されている。
味は本格的な上海料理で厳選された素材を使用しているが、どれを食べても美味しかった。
値段は安いものから高いものまでいろいろあるので、
お財布の状況にあわせて友達との気軽な食事から恋人同士にファミリーに接待、
そして披露宴まで幅広いシチュエーションで利用できる。
人気店はチェーン展開するお店が多い中、ここは一店舗のみ。
その理由は歴史的な列車や建物が他にないからのようだが、
今後の試みとして、列車を船に変えて2号店オープンもありえるかもという。
近い将来、「上海老船」なんていう名前で登場するかもね。
まずは是非「上海老站」でライムスリップを・・・。 |